台湾の朝と同じように、ここでも行列ができていた。
五反田駅から10分ほど、裏通りのレトロなビルの1Fにある〈東京豆漿生活 とうきょうとうじゃんせいかつ〉は、本場台湾の朝ごはんの味を楽しめる店。
鹹豆漿(シェントウジャン)という、塩味の豆乳スープは、まだ眠たい朝のからだにじんわりと染み込むよう。一度食べたら毎日食べたくなるほど、日本人の口に合う味わい。
「ただのスープか」と思うことなかれ、2年前にはじめて台湾へ旅した時に、あまりの美味しさに2日連続同じメニューを同じ店で頼んだ。豆乳スープに入ったザーサイとの組み合わせは異国らしさを感じる味なのに、どこかで食べたことのあるような懐かしさ。
台湾で訪れた朝ごはんやさんは、朝8時に向かっても行列ができていて、現地のおじいさんと相席でもぐもぐと朝食を食べた。
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同じように〈東京豆漿生活〉でも、平日の午前中だというのに行列が。ひとりで仕事の前に訪れる人、家族連れの親子、毎日通っていそうな常連の男性。サッと食べてサッと出て行くさまも、朝ごはん専門店らしくていい。
東京は世界の味が楽しめる店がたくさんある。遠くへ行けなくても、楽しむ方法はいくらでもあるのかもしれない。旅に出られないけど、居ても立っても居られないときは、こんな風に食で旅へ出ようと決めた。
五反田で台湾料理の朝食を。〈東京豆漿生活 とうきょうとうじゃんせいかつ〉店舗外観
五反田駅から徒歩10分弱。裏通りの角にある、クリームとパステルブルーの色合わせが目を引くビルの1Fにあるのが〈東京豆漿生活〉。神田にある台湾スイーツ豆花の専門店〈東京豆花工房〉と同じ系列の、台湾の朝ごはんが楽しめる店です。
この日は平日の午前11時ごろにも関わらず、お客さんの行列が。ひっきりなしに10人ぐらい並んでいました。
五反田で台湾料理の朝食を。〈東京豆漿生活 とうきょうとうじゃんせいかつ〉店内
メニューに使う豆乳は、こちらで毎日手作りされているそう。
大きな窓からはさんさんと自然光が差し込み、お天気のいい日は気持ちいい!きっと雨の日はしっとりと趣のある雰囲気が楽しめそうです。
古いビルをリノベーションしていて、インテリアにも古道具やDIYで作られたような味のある木材を使ったランプなどがありました。
窓際の1人用の席、いいな。
前会計で注文を済ませた後に席を取るスタイルなので、基本的に相席になると覚えておくといいかもしれません。席は20席ほどで多くないので並ぶことが多そうですが、長居する人は少なそうなので、回転はいいかも。この日は10分ほどで座れました。
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五反田で台湾料理の朝食を。〈東京豆漿生活 とうきょうとうじゃんせいかつ〉メニュー
東京豆漿生活の豆乳は、毎日店内で作った新鮮な豆乳とのこと。この日は宮城県産の大豆を使ったものでした。
プレーンの豆乳や甘い豆乳などもありますが、わたしが食べたいのはクリーミーかつさっぱり味の〈鹹豆漿(シェントウジャン)〉。
小さなパンも数種類あって、テイクアウトもできます。
パンもスープも、カウンターの中で作っている様子が見られますよ。
ということで、この日は〈鹹豆漿(シェントウジャン)〉と葱肉酥餅と胡麻餅。
かなりゆるめのトロトロな豆乳に、揚げパンとネギがトッピング。干しエビや大根、ザーサイ(多分)が入った塩味の豆乳スープ。さっぱりとした味でいくらでも食べられそう。
やさしいお出汁のような味わいで、豆乳なのにさっぱりする後味なのはお酢が入っているからでしょうか。
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葱肉酥餅はお肉がぎゅっと入ったパイのような食感。これもいくらでも食べられそう。
胡麻餅も薄い皮の中に、すりつぶした黒ごまがぎゅっと包まれています。濃厚な胡麻だけど、シンプルな甘さがクセになる味。
テイクアウトもできるので、朝ごはんを注文しがてら、手土産に持って行くのもいいかもしれません。ああ、毎日食べたい鹹豆漿。
鹹豆漿のレシピ見つけた!シンプルな食材だから作ってみようかな
五反田で台湾料理の朝食を。〈東京豆漿生活 とうきょうとうじゃんせいかつ〉店舗情報
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