片桐はいり×森下圭子「わたしのマトカ」トークショーに行ってきた その1

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浅草育ちの街歩きエッセイスト。1981年生まれ。夫と二人で東京下町暮らし。 30代の女性に向けて「知られざる街の魅力」をお伝えする「かもめと街」を運営。 →くわしいプロフィールはこちら

「かもめ食堂」が大好きな人にはお馴染み(かな?)、
片桐はいりさんの旅エッセイ「わたしのマトカ」。
撮影のために滞在したフィンランドの思い出を中心に、様々な国へ旅した時の出来事が綴られた本。
(電車で読むのは危険!吹き出します。)

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「かもめ食堂」でコーディネーターを担当したムーミン評論家の森下圭子さんと片桐さんが「旅(マトカ)」について
語らうトークショー。なぜこのタイミングでトークショー?新刊出るの?と思いつつ、おふたりの話に興味津々で行ってきた!
フィンランドの話を中心に、あれよあれよと世界を旅して「そもそも旅ってなんだっけ」って話まで。

大声援を浴びながら出てくるおふたり。
片桐さんが出てきた時、「かわいい!!」って思った。なんか、存在がすごく可愛かったんです。
自分より年上の方に言うのは失礼かもだけど。
その人の持つパワーみたいなのに惹かれたというか。(きっと実際に見たらそう思うはず。)
森下さんも明るくておもしろくてとっても良い方なのが伝わってきました♪
森下さんは5月になると来日するとのこと、「フィンランドの白樺の花粉がすごいから逃げてくる」そうです…!
そうか日本だけではないのか、花粉症。。5月に行くのは危険だな…

フィンランドはお酒好きな人が多くて、撮影中も100ショットごとに飲んだりするそう。飲めなくても無理強いしないのが楽でよいと森下さん。
むしろその分飲めてラッキーって考えみたい。それいいよね!日本だと「飲めないなんて人生の半分損してる」的な態度取られたりするから、、、
(飲まない分、他でたくさんおいしいもの食べたり、コント見たりして得してますから!と小声で言いたい)
そういう「自分は自分、人は人」というポリシーは他にもよく見られるそうです。

たとえば撮影中、誰かのケータイが鳴っちゃった!
・フィンランド→「ラッキー!お酒おごってもらえる〜」
・韓国→鳴っても問題ない。出てもオッケー

インドは映画館で上映中も平気で電話出るそうですよ…!まじか。
自分の常識が世界の常識ではないことを知ると、許せる世界が広がりますね。(上映中にぶち壊されるのはやだけど。)
でも誰かがミスしちゃった時に「ギロリ」と睨むのではなくて「うぇーい!」ってくらいのノリの方が逆に萎縮しすぎないでいいなぁ。
あときちんと反省できる…気もする。。どうだろう。。

フィンランドには自然享受権というものがあり、森の中に自由に入ってよし、森で毎年取れるものは自由にとっていいという決まりがあります。
ひとりひとりの良心に任せていて、がっつり取ってやる!って人はいないみたい。なんて素晴らしい!
森の中で自分の視界の中に家が見えたら、「きっとその家の人が取るだろうから」取るのはやめておく。
特にルールがあるわけではないそう。キノコは群生しているところが限られているから、来年のためにGPSでチェックしておく人もいるそう。
また、取ってる間は黙って取る。「わー!見つけた!」なんて騒いじゃうと、せっかく見つけた自分のキノコゾーンが知られちゃうから。
キノコの群生しているところは、家族の中で共有する場所のようです。
森下さんの毒キノコ見分け方は「ピリッとしたらやめとく」…見分けどころかちょっと食べちゃってますね。。。難易度高し。
(このイベント前におふたりは駒場東大へ行ってきたそう。ヘビイチゴを発見したそうです。身近な場所にも発見がある、という話)

「目的を持たない旅」が好きだと語る森下さん。フィンランド在住が長くなるほど、フィンランド人っぽくなっているそう!
見所がなくて平気、葉っぱの種類をみてるだけで楽しい、山が広がる景色はフィンランドにないから新鮮!(ラップランドはあるけども)だとか。
視界に常に緑があるのはすばらしい!と熱弁。フィンランドは目的を持たなくてもふらっとできる場所で、山がある場所だと頂上を目指そうとなるけど、
頂上、みたいなものがない。と。旅の際、駅員さんに「どこの駅に行けばいいか」と聞いたくらい、あらかじめ目的を持たない旅をするそう。
(これ聞かれたら超困るな〜でも多分うれしいなー。)

片桐さん
「フィンランド人に観光案内しても、見てほしいもの(いかにも観光名所的なところ)を見てくれない。五重塔を案内しても近くにいる鳥を見てたり、
六本木ヒルズ案内しても木を見てたり。興味ないものは見ないし、いらないものはいらない。日本人なら「わーすごい!」ってとりあえず合わせるけど。」
(たしかに、たしかに。わたしもその経験あります…!そしてどちらかというとわたしもそちら側。)

フィンランドの農園もその意味でとても良い場所だそう。なにもないのがいい。犬やネコ、にわとり、ひつじ、ウシが中庭で一緒にいる。
勝手に農園に入って花を食べてたり、、ムーミンの世界のようだとか!(ああー、そこほんと行きたい!天国。)

これからフィンランド人を観光案内する人。もしかしたらこのアドバイス役に立つかもしれませぬ。
「フィンランド人は価値観がはっきりしている。山とサルは絶対!特に今長野の地獄谷の温泉に入るサルは話題。」
(た、たしかに、、去年日本に遊びに来たフィンランド人の友人、サル見に行ってた!)
ITが進んでいる国で、その真逆の自然が溢れる場所に惹かれるというのもあるのかも。

片桐さんが浜離宮(桜と菜の花が一緒に見られるそうですよ!)をガテマラ人に案内したところ、
ビルと電気に感動していて、横浜に連れて行った時は「奇跡だ!」と感激していたそう。
人って普段住んでいるところとは違うものを求めて旅をするんだろうなと。
ただ、新しいものに出会いたいと思っている人が大半の中、そうでない人も少なからずいるということ。
新しいものが必ず必要と思いがちだけど、そうでない人もいるんだな、とも話していました。

日本人は旅に行く前に事前の下調べがすごい!という話から。
チケットの買い方や目的地までの行き方まで事細かに調べてくるのは日本人だけ、と。

今ほどスマホが普及してなかった頃…約10年前くらいは調べる手立てが少ないから、
その場に行ってみないとわからないことだらけだった。
だからこそ起こるトラブルや、そこから知ることもたくさんあって。
それがなくなってしまいつつあるのを寂しい、とお二人。
(片桐はいり「わたしのマトカ」の中には、トラムの運転手さんとのエピソードが掲載。
トラムの中で、無愛想に思えた運転手さんのさりげない優しさにふれた話、じーんとします。。。)
予定調和では起こらないことが増えたことへのさみしさ。
(個人的には、私はとてもビビりなので、旅でのトラブルできるだけ避けたくて、分かる範囲では
かなーり調べてから行きます。。それでも絶対トラブル起こるからね、、、)

あえて調べないまま旅に出る、ネタになることを探し出す旅に出る、現地を見てから決める。
森下さんの旅は特にこの傾向が強いそう。
フィンランド人は毎日2万歩くらい歩くそう!自分の目で見たいという好奇心が強い。
歩いているうちに見えるもの、歩かないと出会えないものに出会える、と。
(確かにフィン人の友人、「昨日は日本橋まで歩いてきた~!」って話してたな。)
観光地っぽくないところがよくて、いかにも「ここを見て!」っていうのが嫌だと話す森下さん。
アキ・カウリスマキの映画のような「何もないところ」を見たい、と。
分かりやすく言い換えると、「ふだんの暮らしが見たい」ということかなぁ。
外から見た人にとっては、ふだんの生活の中にあるものが面白かったりするもんね。

おふたりの旅エピソード2つ。
その1 山形県酒田市へ
駅員さんにどこかおすすめの駅がないか聞いた→峠駅(鉄道マニアに人気だそう)へ
山形新幹線は単線で踏切があることや、駅がシェルターみたいでおもしろかったそう。
駅近くにはなんにもなく、温泉がないか聞いたところ、「滑川温泉」と。1泊2000円の秘湯に行くと、
送迎の運転手はなぜか皆元刑事。「昔お世話になったから手伝ってるんだよ」と…
着いたら着いたで、「働きに来たの?」と仲居志望と間違えられたとか。

その2 長野県塩尻市へ
またここも駅近くに何もない(笑)。「鯉の店」というのを発見して訪ねていくと、
黒い鯉を一匹買う人や、鯉の甘露煮を買う人が…
ここでは鯉がごちそうのようで「食べてみたい!」というと、
知らない人が食べにおいでと誘ってくれたそう。

そういう偶然の出会いがあるのが旅をしたいというおふたり。
何もないところなんてない、何もないという感覚がない。何もなくてもおもしろい。
人とふれあうのもおもしろいけど、ふれあわなくてもおもしろい。
旅も日々の暮らしと同じではないか、と。
失敗ってなくて、結果面白くなるし、面白くなかったこともまた面白い。
それが旅の醍醐味だと。

テーマの持ち方を考えればいくらでも楽しめる!と教えてもらいました。

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