浅草で創業75年。老舗パン屋「ペリカン」にあるのは2種類のパンのみ。「パンのペリカンのはなし」を読みました。

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浅草育ちの街歩きエッセイスト。1981年生まれ。夫と二人で東京下町暮らし。 30代の女性に向けて「知られざる街の魅力」をお伝えする「かもめと街」を運営。 →くわしいプロフィールはこちら

こんにちは! 下町育ちの下町大好きなチヒロ@かもめと街です。

パン好きには超有名な、浅草の老舗パン屋「ペリカン」のひみつがわかる、「パンのペリカンのはなし」を読みました。

「ごはんのようなパン」と称しているくらい、日本人の口に合う素朴なペリカンのパン。

浅草育ちのわたしにとって、ペリカンのパンは子どもの頃からの身近な存在。

なので、ここ数年で加熱したペリカンブームに驚いています・・・。

「ペリカン」のパンは好きだけど、お店のことは何も知らないわたしが本を読んで感じたのは、よいお店は信念がしっかりしているということ。

地域に根ざした、「美味しすぎないパン」をひたすら作り続ける「変わらない」ペリカンの魅力とは。

本を通じて、その魅力の秘密が少しだけわかった気がします。

 

浅草の老舗パン屋「ペリカン」についての豆知識

本の中で私が気になった箇所を少しだけシェアします。




「ペリカン」の店名の由来

2代目の店主さんの小学校時代のニックネームだそう。

当時下唇が出てたからだとか、、、!このエピソード、かわいすぎます。

 

ペリカンのパンはなぜ2種類だけなの?なぜたくさん作らないの?

「パンのペリカンのはなし」にいくつかお話が出ていますが、わたしが響いたのは「競争はしたくない」という考え方。

商売をするということは、戦わなくてはいけない、争いたくなくても争わなければ成長しない。

そう感じていたので、ペリカンの「戦い方」にとても共感しました。

そんな風に「勝っている」人達もいるんだ、ということに励まされます。

 

人間は普通に”こんにちは・さようなら”が言える仲なのに、同業者で競合することによって、気持ちの食い違いが生じてしまったり……。そういうことが、なんか嫌だったんですよ。そのかわり、この2つでは誰にも負けないものを作ろうと心に決めました。

引用:「パンのペリカンのはなし」

 

そして、利益だけを追求するのではなく、信念がしっかりあります。

余分に作らず、売れる分だけつくるのは、「食べ物を捨てるのはよくない」から。

お店の利益を安定させるには、そして来てくれた人に確実にパンが行き届くようにするには、余分なくらいつくるのが常識。

それをやらない、って勇気ある選択ですよね。

わたしは大学生の頃、とあるチェーン店のパン屋で1週間だけバイトしていました。

閉店まで働いていると、余ったパンをビニール袋にぎゅうぎゅうに詰めてもらえるんですよ。それでもはけない分は処分される。あれを見るのが、つらくてつらくて。

辞めたのは仕事がハードすぎてついていけなかったからですが、あれを見るのも嫌だったからというのもあります。

 

ペリカンのパンが唯一無二の存在なのは、「らしさ」を追求しているから

他のお店と比べて、「こだわり」を追求して高級な材料を使わない。

「ペリカンらしさ」をいちばん大切にして、「主張が強すぎないパン」でいること。

 

2代目は「凝ったものを使いすぎない」という話をしていました。「美味すぎるからだめだ」と口にすることもあったくらいです(笑)。それはあまりパンが「目立ちすぎるな」という意味だったのでしょう。

引用:「パンのペリカンのはなし」

 

ペリカンがある「浅草という地域」について

ふだんわたしが感じてる「浅草のひと」のイメージが言語化されてて、うれしくなりました。

 

浅草の人達はそもそも優しいんです。クレームと言っていいのかわかりませんが、苦情なんかもそんなにきつくないんです。

「最近ちょっと四角かったり、硬かったりするけど、大丈夫?

いや、いいんだよ。

また買いにくるからいいんだけど。

気になったから言っただけなんだ。また来るよ。」

クレームのつけ方もこんな感じです。

引用:「パンのペリカンのはなし」

 

そう、なんか「言うことは言う。でもさっぱりしてる。」感じ。全員とは言わないけれど。

 

浅草は歴史のある町ではありますが、あんまり大仰な感じとも違います。浅草の人達は楽しいことが第一で、あまり伝統や形式を重苦しく考えない。抑えるところはきっちりと押さえますが、ノリはけっこう軽かったりします。

引用:「パンのペリカンのはなし」

 

そうなんですよね、、、ほんとに。

いろいろ言おうとすると「めんどくせぇ」って言われます(笑)

でも、「情」とか「恩」には熱い人が多い気がします。

 

浅草の人達は、気持ちが若いです。特に男の人達は子ども心を忘れていないというか、なんというか…無邪気です(笑)。

引用:「パンのペリカンのはなし」

 

いやいやほんとに…三社祭のために生きてるって言う人も多いですからね。(わたしは遠くから見まもる派)

「パンのペリカンのはなし」によると、台東区は東京23区内で自営業の人がいちばん多い区なんだとか。

だからなのか、街に活気があるような気がします。

 

 

 

「パンのペリカンのはなし」には、ペリカンのパンが美味しい理由がギュッとつまっていました。

いちばんは「争わない戦いかたで勝つことができる」ことが知れたこと。

なんだかちょっと励まされた本でした!

 

 

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