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情報に疲れたわたしたちはどこへ行く

かもめと街 エッセイ

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いつの間にか、SNSが知りたい情報を端的に知るためのツールになっていた。

編集力に長けている人がどんどん活躍するのを羨ましながら、どこかで自分のやりたいことはそうじゃないんだろうな、と違和感を感じる。

知りたかった情報はじゃぶじゃぶと溢れ続け、さんざん踊らされた後には何も残らないことに気づいた。

そうしてSNSを見る時間を少しずつ減らし、本を手に取る時間を増やしてみたら心が落ち着いた。

大きな本屋へ行くと「一生かかっても、ここにある本全部は読めないんだな」と心臓がばくばくするほど興奮するのに、その貴重な時間を誰かの意図が山ほど入った情報を見る時間に費やしてどうするんだろう。

目の前に文字があればあるほど全部読んで理解しようとする癖があることに気づき、部屋にある日用品のパッケージを視界から隠した。

自己啓発書の帯なんて煽りが過ぎる。時に劇薬のように欲しくなるけれど、最近はなんか違うなと思えるようになってきた。

SNSでは、誰にでもわかりやすく届ける情報発信者になりたいのか、作家のような立ち位置になりたいのか。わりきって行動すればいいのに、何年経ってもわりきれない。そこで自分がどんなツイートに惹かれるかを観察したところ、偶然起きた出来事やおもしろい表現だった。

珍しい出来事は誰にでも起こる、と仮定し、突き詰めたところ、ツイートがどうこうというより、そもそもがおもしろいモノを持っている人だということに気づいた。

 

えっ!それじゃあ情報発信の編集力とか学んでも意味ないじゃんっていうか、真逆じゃん!それにおもしろい人になりたい方がハードル高いよ!!!

気づいた頃には、こんな活動を始めて4年が過ぎていた。

おもしろさは笑いを誘うという意味だけではなく、その人の着眼点や独自性が興味深いということだ。

それらは天性のものもあるだろうけれど、その人自身の興味関心が深く広がっているからこそ人の心を動かすアウトプットができる。

他人を動かしたいという意図からイージーに作られたものよりも、最近ではググッと心に刺さるものに出合いたいし、そうなるための修行を続けていきたいと思っている。

 

最近読んだ本

「ゴッドタン」プロデューサーの佐久間さんの「ずるい仕事術」を読んで、インプットが猛烈に足りてないな〜と思いました

 

冬から春に向かうエッセイ

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見えている世界

 

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