昼間のお酒ほど背徳感に駆られるものはない。
日曜日の昼、街中華でのビール。遅いランチタイムをどこで過ごそうか考えた結果、神保町のあの店へ行こうと思いついた。
「ビール飲んでいい?」と夫が言うので、心が揺れつつも、この後本屋へ行くことを考えると、顔を真っ赤にして選ぶ気にはなれず、美味しそうに飲む姿を恨めしそうに見る。
ランチには遅い時間なのに、店内はカウンターを除いてほぼ満席。まわりを見渡すと、みんなビールを片手に餃子を食べたりチャーハンを分けながらテレビを見ている。
「シャッター商店街にお客は来るのか」
敏腕社長のドキュメンタリーが放送されていて、夫婦やカップルで来てるお客さんが釘付けになっている。
「シャッター商店街っていう、ネーミングが嫌いなんだよな」と思いつつ、勝負の行方を見守っていると、最後には地元のおばあちゃんと店員さんの涙ぐましい絆が生まれていた。
ひとくちのビールに、焼き餃子と春巻、そしてエビマヨネーズ。
言葉を交わすことはないけれど、知らない人たちと同じテレビを見ながら日曜の昼を過ごす時間。
なにもない一日が、かけがえのないひとときのように感じられた。
神保町のランチでおすすめ。街中華の名店〈三幸園〉で日曜日の昼を過ごす 店舗外観
神保町のランチでおすすめなのが〈三幸園〉。
週末の神保町で本屋や喫茶店へ行くのが大好きなのですが、土日だと人気の喫茶店は混んでるし、お休みの店も多くてランチに悩むことが多いんです。カレー屋も行列だし…!
そんな中、三幸園は日曜営業!(ただし、土曜日は休み)
休憩時間がなく、通し営業しているのもありがたいですね。深夜まで営業しているのは、さすが出版社の街という印象を受けます。
神保町のランチでおすすめ。街中華の名店〈三幸園〉で日曜日の昼を過ごす 店内
〈三幸園〉の店内、混んでいて取れなかったので店先の食品サンプルが並ぶ様子を…!1階の店内は、テーブル席が8つ、カウンター席もあります。オープンキッチンなので、シェフが作っている臨場感が味わえますよ。
2階はテーブル席、3階には掘りごたつの個室もあるそう!…みんなで街中華飲み会したい。予約可なので、大人数の飲み会でも使えますね。店舗情報はこちら→ 三幸園 / 食べログ
神保町のランチでおすすめ。街中華の名店〈三幸園〉で日曜日の昼を過ごす メニュー
〈三幸園〉のメニューの豊富さ、目うつりするほど。なんと100種類ほどあるそうです。一部の料理はハーフサイズもあるので、ちょっとつまむのにもいろいろ選べちゃいますね。
生ビール、小サイズ。
隣に座っていた60代くらいのご夫婦が、黙々と瓶ビールと料理をたいらげていて、ほぼ会話のない感じも含めてなんだかいいなぁと思っていました。
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1956年創業の三幸園は、「餃子の店」と謳っているように焼き餃子が一番人気だそう。ちょうどこの日も、前に訪れた日にも餃子をお土産に持ち帰るお客さんと居合わせたので、根強い人気があるんでしょうね。
オフィシャルサイトによれば、餃子の餡は1時間かけて作っているとのこと。ジューシーな肉汁とたっぷりの野菜で、そのまま食べても充分美味しい。ああ、思い出しただけでおなかが鳴りました。
ランチだからついつい定食を頼みがちなところですが、こうやって好きなものを少しずつチョイスできる嬉しさが街中華にはあります。
エビマヨ、ぷりっぷり。ちょっと塩味強めでお酒がすすむ味。付け合わせのレタスはシャキシャキ。
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今回頼んだ中で、いちばんおすすめしたいのは春巻!
サクサクの揚げたて衣の中には、とろみのある餡が。そこに入ってる肉厚のジューシーなしいたけがたまらない…!これは何もつけずに味わってほしいタイプの春巻です。毎日食べたいよ春巻…!
自分で作るには手間がかかりすぎるので、作りたくないんですよ春巻。香ばしい黄金色の衣に包まれたトロトロの餡。そしてうまみたっぷりのしいたけ。しいたけってこんなに存在感あったっけ?としみじみと味わいました。まわりの人たちが食べていたチャーハンにはたどり着けず、次回へ持ち越し。
神保町でランチなら、喫茶店やカレーもいいけど中華もぜひ。
神保町のランチでおすすめ。街中華の名店〈三幸園〉で日曜日の昼を過ごす 店舗情報
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