その頃の空気を感じる。『喫茶店のお客さんノートを読む』ハニホ堂

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確かにそこにあった、小さな人と人とのつながり。

かつてそこにいた人がもう居なくても、「お客さんノート」がその歴史の証人だ。

大阪にあった喫茶店の小さくて大きな人の営み。わたしはずっとこんな本が読みたかった。

 

イラストレーターのKUMさんがものすごいZINEを作りました。

喫茶店のお客さんノートを読む

喫茶店のお客さんが書き込んだノートを編集し、その時代の匂いを一冊の本にされました。

手書きのノートをまとめ、ご自身の視点でまとめ上げるという偉業。

読んでいてクラクラするほどの濃さとボリュームで、その時に店にいた人たちの姿が目の前に浮かび上がってくるかのよう。

ベースとなったお客さんノートは、なんと45年分!途中抜けている時期もあるとのことですが、それにしても想像を絶するボリュームです。

 

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手元に残されたノートを全て読み、伝えたいところ、当時の様子が伝わりやすい書き込み、メッセージなどを分類し、当時の出来事と照らし合わせたコメントやKUMさん自身のエッセイまで。

ツバメノートのような装丁も、実は帯が栞になっていて、喫茶店の伝票デザインなのもかわいい!

 

以前、奈良きたまちのガイドブックのPRの取材をご依頼いただいた縁があって、読ませていただきました。

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関連記事:余白が暮らしを灯す。ガイドブックを片手にめぐる〈奈良きたまち〉で、絶対訪れたい10選 [PR]

内容の素晴らしさはさることながら、このボリュームをひとつの作品にまとめられたKUMさんの情熱に震えました。

大阪・阿倍野にあった「珈琲の店 力雀(元・雀)」約45年分の歴史。なにげないノートの書き込みから、当時の様子が目に浮かぶようです。時に誰かの書き込みに誰かがコメントを書き残していたり。今だとTwitterに知らない人からリプライが飛んでくる感じと近いでしょうか。

 

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喫茶店のお客さんノートを読む

私事ですが、店に置いてあるお客さんノートって好きなんですよね。

最近はあまり見ないけれど、今だったらゲストハウスとかだとあるかなぁ。

スタッフや、その場所への感謝の言葉だったり、全然関係ない落書き(異常にうまい人いたりする)や、ひとり語り。そういう断片を見つけるのが好きです。文房具屋の試し書きとかタワレコのアーティストごとのファンノートとかもいい。

いわゆる大きな歴史にはあまり興味が持てないまま大人になりましたが、こういう個人の目線での歴史が知れる作品はとても好きです。

529()の文学フリマへ出られるそうなので、ぜひ遊びに行ってみてください!ちなみにわたしも出ます!(急な宣伝)

 

文フリ、読みたい作品がたくさん見つかりそうなのが楽しみ

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【おしらせ】5月29日(日) #文学フリマ東京 に出店します

 

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