「なんだか不安で、頭の中の堂々巡りが止まらない。」
とある冬の眠れない夜、本を手に取りました。自分で感じている以上、冬の孤独感は症状が重ためです。
寒いだけでなく、寒暖差が大きいと知らないうちに心にも影響を及ぼすそうです。
自分の中に原因を探しに行ったり、もがいてみたり。
冬はなんだか寂しい気持ちになるからか、孤独にそっと寄り添ってくれる本が読みたくなりますね。
そんなわけで、毎月恒例の「いま、読みたい本」は、心がやわらかくほどける本がメインになりました。
やさしく、つよく、おもしろく。/ながしまひろみ
Twitterでほっこりするマンガを更新している、ながしまひろみさん。
「ほぼ日」で連載されていたマンガが単行本化。小学生のゆきちゃんとお母さんのお話。いちばん初めの話で、もうガツンとやられてしまいました。
なにげない人の温かさに、こころがじんわりほどけるようです。
冬のUFO・夏の怪獣/クリハラタカシ
青春ゾンビさんのブログで紹介されていて読んだマンガ。絵本なども出している、クリハラタカシさんの短編集です。
「見覚えのある絵だなぁ」と思っていたら、10年近く前に読んだゆるマンガ、「ツノ病」がクリハラさんの作品でした!久しぶりの再会、うれしい。
お父さんと息子が動物園へ行く話や、カップルの話など。取るに足らないけど、それが生活の一部であって、中心なんだなぁと思わせてくれる作品集。
日常をおもしろがれるって、人生の最高の武器だと思っています。
わたしをひらくしごと/野村美丘
かもめのイラストがかわいくて、気になっている本。様々な仕事についている人たちへのインタビュー集。
以前こちらでもご紹介した鳥越のチョコ・珈琲店「蕪木」のオーナーさんのインタビューも。いろんな働き方を知るって、自分のこれからを考えたいときのヒントにもなりますよね。
サムガールズ/じろう(シソンヌ)
表紙の装丁にときめきました!お笑い芸人シソンヌのじろうさんの短編小説。架空の女の子を描いた短編集。シソンヌのコントはよくYouTubeで見ているのですが、日常にいそうでいない人を描いてるのがいいんですよね。
ふっと一息つきたいときに読みたいなと思っています。
ひとり小鍋/福森道歩
三重県の陶芸家・福森道歩さんのひとり鍋レシピの本。
実は1年前にほぼ日の「生活のたのしみ展」で福森さんの土鍋を手に入れました。もったいなくてまだ使えていないのですが、これを機に冬は土鍋ライフを楽しみたいです。炒め物もできるなんて、絶対おいしいに決まってます。
サンダー・キャッツの発酵教室
レストランなどのお肉料理に添えられる、すっぱいキャベツ「ザワークラウト」。
キャベツと塩だけを漬け込むだけで発酵するそうなので、この本を読んでいろいろ実験してみたいと思います。日々の料理の手間を楽に、でもたのしくするには、ひとつでも自分で作ったものを食卓に並べたいから。
自家製のガリや梅酒など、簡単なものは毎年作って少しずつ楽しんでいます。レパートリーが増えたら、それだけ日々のご飯作りが楽になるはず!
旬菜ごよみ365日/ワタナベマキ
料理家・ワタナベマキさんのミニレシピ集。
写真がどれも美味しそうで、「今日は何作ろうかな?」と思ったときに手に取りたくなる一冊。365日分のミニレシピがあれば、ご飯に悩まなくて済むかも。
味なメニュー/平松洋子
大好きなエッセイスト・平松洋子さんの作品。表紙のアジフライの絵にとりこに。
これを読んで、街のグルメを楽しみに行きたいな。
アンソロジーカレーライス!!
小説家・文筆家・イラストレーターなどなど、名だたる作家さんたちの「カレーライス」に関するエッセイ集。表紙の写真にときめいて、手に取った一冊です。
カレーが嫌いな人なんているんでしょうか。豪華な作家陣によるカレーの話。ワンテーマで、いろんな作家さんの話が読めるという切り口もおもしろいなぁと思っています。
好日日記―季節のように生きる/森下典子
先月の特集でもご紹介した、「日日是好日」の続編。「季節のように生きる」というサブタイトル、本当にいいですよね。
一章一章、寝る前のほんの数分に読み進めています。
「穏やかで恵まれた生活を送っているように見える人でも、人にはそれぞれ悩んでいたり、抱えている感情があるのはいくつになっても変わらない」という言葉が出てきます。
それを読んだ瞬間「えっ、年取ったらもう少し楽になれるかと思ってたのに・・・」なんて軽くショックを受けましたが(笑)、みんな色々あるんだから大丈夫、と言ってもらえているような気にもなりました。
ということで、今月も10冊お届けしました!寒くなってくると、気持ちも落ち込み気味になるけれど、そんなときこそ心に寄り添う本を手に取ってみませんか?
年末は、今年読んだ本のベスト10を特集しますねー!お楽しみに。
11月は「暮らしの本」を特集してます。