こんにちは、浅草育ちのエッセイスト・チヒロ@かもめと街ブログです。
フィンランドといえばマリメッコ。
今から6年前、ひとりフィンランド旅行に行った際は、毎日マリメッコショップに通って掘り出し物を探すなど、なかなかマリメッコ好きのわたしです。
今回は2018年1月13日までギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で行われていた「マリメッコ・スピリット」を写真たっぷりでレポートします。
マリメッコのテキスタイルが好きな人必見!人気デザイナー3名による展示「マリメッコ・スピリッツ」に行ってきた
今回の展示は、現在のマリメッコを担うデザイナーのうちの3人、パーヴォ・ハロネン、マイヤ・ロウエカリ、アイノ=マイヤ・メッツォラに焦点を当てたもの。
会場は、印刷会社DNPが運営している、ギンザ・グラフィック・ギャラリー。
こちらの会場は、素晴らしいデザインを無料で楽しめるギャラリーです。
いつもディスプレイやフラッグが素敵で、着いた途端テンションが上がる場所。
写真OKなので、たくさん撮ってきました!
gggにて開催!「マリメッコ・スピリッツ」展示概要
オリジナリティ溢れるデザインと色彩センスにより、日本をはじめ世界各国にファンを持つマリメッコ。職人の手技と近代的な工業化の融合がはじまったフィンランドに、明確なヴィジョンと鋭い感性を持った女性、アルミ・ラティア(1912-1979)が登場し、マリメッコが誕生しました。彼女は、才能あるデザイナーを発掘する能力にたけており、1951年の立ち上げ当初からデザイナーが自由に創作意欲を発揮できる環境を整え、時代を超えて愛され続けることとなる代表的なデザインパターンを次々と生みだしていきました。制作されたパターンひとつひとつに名前をつけ、デザイナー名と制作年をテキスタイルに明記する革新的な伝統は、作家の創造性を大切にする理念とともに、今日まで受け継がれています。
本展では、そんなマリメッコの現在を支えるデザイナーの中から3名-パーヴォ・ハロネン、マイヤ・ロウエカリ、アイノ=マイヤ・メッツォラ-に焦点をあて、その創作活動に迫ります。マリメッコのための代表パターン各4点をはじめ、オリジナル作品や各作家のインタビュー映像などを通して、三者三様の個性を紹介する一方、65年以上もの間不変的に受け継がれてきた、彼らのなかに共通する“マリメッコの精神”とは何かを俯瞰します。
また今回、一度も来日したことのない、フィンランド生まれフィンランド育ちの彼らに、あえて“JAPAN”というテーマで新作パターンに挑戦いただきました。彼らのインスピレーションから生まれた“JAPAN”の原形が、高度な技術と情熱を持ったマリメッコの専門家たちの手によってパターン化され、生地として完成する工程の一端もご覧いただけます。
自然界の美を取り入れ、シンプルなものづくりで日常生活を豊かにしてきたフィンランドのデザインは、日本人の多くに共感され、愛されてきました。そんなフィンランドと日本とが共鳴し合える感性とはどこにあるのか、改めて見つめ直す展覧会となります。
マリメッコのテキスタイルが好きな人必見!「マリメッコ・スピリッツ」の展示内容
今回の展示は、現在のマリメッコを牽引する3名のデザイナーさんそれぞれの代表作品と、作品が仕上がるまでのラフスケッチが展示されていました。
また、今回の展示のために「日本」をテーマにした作品を制作し、その制作工程と作品、インタビューを公開。
マリメッコのデザイナー
わたしがこの中でも好きなのは、この女性おふたり。
作品を見れば「ああ!これ見たことある!」という人も多いかと。
3人の代表作をテキスタイルで紹介していました。(作品数ぎっしりでうまく撮れず・・・)
マリメッコのテキスタイル展示
こんな風におうちに飾れたら楽しいですよね・・・!
カーテンにしたらすごくかわいいな、と何年も悩んでいます。
わたしが狙っているのはこちら。
カーテンだとちょっとはげしいかも?と思う方は、テキスタイルを飾るのも素敵ですよね! これならすぐに取り入れられそう。
マリメッコのテキスタイル・ラフスケッチ
先ほど挙げた作品たちのラフスケッチや、デザインの元になった切り絵が展示されていました。
マリメッコの中でもいちばん好きな、マイヤ・ロウエカリのスケッチが大量に・・・!
シンプルな線の力強さと、観察力がすばらしい。
ああ!このふしぎな動物たちもマイヤさんだったのか・・・!
この色づかい、一見さらっと描いてそうなシンプルなカタチは、じつは時間をかけて作り上げられたものなんだな。
おうちにかざりたい・・・!
アイノ=マイヤ・メッツォラさんのデザインを見たとき、わたしの中のマリメッコのイメージと違って、大人っぽくて素敵だなと思ったんです。
ガラスが反射して見づらくてすみません。
抽象的だからこそ、見るこちら側のイメージを掻き立てられるような気がしました。
フィンランドは、都市の中でもリスが駆け回り、野ウサギがいる公園があるそう。
都市と自然の区切りはあいまいで、自然が身近に感じられる場所。それをみんな大切にしている。
だからこそ、こんな素敵な作品が生まれるんだろうな。
マリメッコのテキスタイルデザイナーが描く、「日本」
展示概要にもあったように、今回のデザイナー3名に「日本」を題材にしてイラストや作品を制作してもらったようです。
こちらは、1F展示室から地下に行くまでの通路に飾られていたイラスト。
タイトルとか忘れてしまったのですが、、、田んぼや畑の連なる様子が思い起こされました。
マイヤ・ロウエカリの描いた東京(だったかな・・・)
一度も日本に来たことがなくても、感覚的にいろいろ伝わってるようでなんだかうれしくなりました。
おしゃれな女の子、高層ビル、メトロ、電線、ちいさな路地、道端に咲くお花。
長野県松本市の「coto.coto.」という雑貨屋さんが好きで、松本にいく際は必ず立ち寄って長話するんです。
「東京って意外と街中に緑が多いですよね。お花とかも。長野は自然が多いから、街中にあっても目線が行かないけれど、東京は自然が少ないから、街中の緑に目が向くんですよ。」なんて話していたことを思い出しました。
だから、この都会の景色の中にお花を添えてくれたことがうれしい。
さ、作品の紹介に戻りましょう。
ああ、かわいい全部欲しい。
右から2番目のマグカップは、6年前にフィンランドで購入して以来ほぼ毎日使ってます。
使うたびに「ああかわいい・・・」と、この世界に入り込んでしまうんです。
フィンランド100周年の記念プレートもほしかった・・・
これこれ!かっこいい。まだ売ってるのかな・・・?
マイヤ・ロウエカリさんのプレートは、SMAPの慎吾ちゃんも使ってるんですよ・・・!
さて、では3名のデザイナーによる「日本」をテーマにした作品をどうぞ。
マリメッコの現在を担うデザイナー、「日本」をつくる
アイノ=マイヤ・メッツォラ-
おお、苔寺!!!このテキスタイル、和室に合わせたらかっこよさそう・・・!!!
「苔寺」って「kokedera」って表記するとかわいい。
ラフスケッチも。
フィンランドのコケ写真。
コケってよく見るとすごくかわいい。長野の白駒池に行ったとき、からだが冷えるまでコケをずっと眺めていたことを思い出しました・・・!それ以来、コケルーペ持ってます。
コケというちいさな題材を、こんな作品に仕上げてしまうセンス。その裏側がのぞけてうれしい。
マイヤ・ロウエカリ
今回の展示のフライヤーにもなっている、この作品。
HARAJUKU・きゃりーぱみゅぱみゅ的なファッションの女の子たちが行き交う街。
自分の「好き」に正直。「注目されたいから」というよりは「自分がこうしたいからこの格好なんだ!」という主張が聞こえてきそうな、わたしの好きなタイプのひとたちがたくさん。
見るだけで、思い思いに暮らしているこの人たちが元気で楽しく暮らしている様子が伺えて、元気がもらえる作品。
インタビューも流れていました。
ふだんは、お子様の面倒を見ながら、家で制作活動に励んでいらっしゃるそうですよ。
パーヴォ・ハロネン
パーヴォ・ハロネンさんの作品は、切り絵をモチーフにした作品で大人な印象。70年代のレトロ感。
ある意味、いちばん「日本的」かもしれませんね。浮世絵とか、版画とか、そういう芸術と近いもの。
「マリメッコ・スピリッツ」を見た感想
「マリメッコ」の信念を大切にしつつ、あたらしいものを積極的に取り入れる姿勢。
よく見ればそれぞれのデザイナーの個性はバラバラなのに、見えてくる統一感。
ときに暮らしの視点をミクロに変えて、「そこにあるもの」に価値を見出してデザインする。
マリメッコのデザインが愛される理由は、作品の裏側に「背景」が見えるから。
あらためて、そんな風に感じました。LOVE、マリメッコ!!!!
「マリメッコ・スピリッツ」展示会パンフレットと関連書籍
今回のパンフレット、なんとネットで買えますよー!
わたしが持っているマリメッコ本。大型で、テキスタイルがたっぷり楽しめるおすすめの本!
エッセイ | こころとからだを立て直す方法 | 暮らしの愛用品 | レシピとごはん | おとくな話
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【今日19時まで】
フィンランドのマリメッコ展へ。マリメッコのテキスタイルデザインは、一見派手だけれど、自然からインスピレーションを受けた作品が多い。
都市の公園でもリス🐿や野ウサギがいるくらい、自然が身近なフィンランドならではのデザイン🇫🇮 pic.twitter.com/Xq8NmlcD7p
— チヒロ@かもめと街 (@kamometomachi) 2018年1月13日