子どもの頃に好きだったサンリオキャラクターは誰ですか?
わたしはけろっぴにキキララ、マイメロが好きで、浅草の松屋に入っていたサンリオショップへよく通っていました。
商品をキャラクターが描かれた紙袋に入れてもらい、紙袋にはリボンがわりに小さなおもちゃがシール留めされます。そのランダムでもらえるオマケをいつも楽しみにしていました。
大人になるにつれ、そういったものから距離を置くようになり、別世界のこととして眺めていたのですが…。
時代の流れとともに「大人もカワイイものを持っていたっていいんだ!」という新たな価値観が生まれ、ジワジワと「カワイイと思うことに正直になろう」と考えが変わってきたような気がしています。
物心ついた頃には、そばで見守ってくれていたサンリオキャラクターたち。
日本の「カワイイ」文化を牽引しつづけるサンリオ。
ファンシーカルチャーを担ってきたサンリオの歴史に迫る大博覧会の内覧会をレポートします!懐かしのキャラにも会えちゃいますよ。
サンリオ展の東京会場は六本木ヒルズ
サンリオ展の会場となるのは、六本木ヒルズにある〈東京シティビュー〉。
エレベーターで52Fまで昇り、会場へ入ると抜けるような青空にそびえ立つ富士山…!
ではなく、数々のサンリオキャラクターがタワーとなってお出迎え。
こちらは増田セバスチャンさんによる作品です。
窓の外には東京タワーとスカイツリーが並んで見える絶景スポット。夕方や夜にはまた印象がガラリと変わって見えるはず。
ではさっそく!サンリオの世界にお邪魔しましょう。
サンリオの始まりを知る
キャラクターが生まれた、いわば産院であるデザイン制作室。こちらは昔の姿だそうですが、ああこんなところで仕事したい。
毎週末ファンを招待して作者と交流していた、と書かれていますが、最近言われるファンマーケティングの先駆けなのかもしれませんね。
サンリオが初期に出していた「いちごシリーズ」。ノスタルジックな可愛さにキュンとしちゃう方も多いはず。
ガラスの長靴は塩&胡椒入れ。
小学生の頃、浅草・千束通りにあったファンシーショップに通っていたものとしては、小粒のいちご柄は懐かしさで胸がときめきます。
サンリオがなぜ「いちご」を大切にしているか、ご存知ですか?
そういえば、サンリオが出している新聞の名前も「いちご新聞」ですね。
漢字表記での「苺」は、下に母という文字が含まれています。「母のような存在になれれば」というサンリオの思いが込められたゆえの「いちご」なんです。
サンリオはもともと2つの会社が合併してできたのだそう。このあたりのイラストも、30-40代の方にとってはどこか記憶に残っているのではないでしょうか。
こんなのもあったんですね!タレ目なサンリオ版パンダ、かわいい!
ミニチュアキティグッズがかわいい
まるでシルバニアファミリーのような、ミニサイズのキティグッズ。
貴重な原画も見られる
ファンにはたまらない、貴重な原画を見られるコーナーも!
うさぎにずきん被せたの、天才じゃないですか?マイメロディ、高校生の時によくグッズ集めてたなぁ。
どのキャラクターが好きかで、人柄が透けて見えるというか。SNSがなかった時代なので、「わたしはこういう人です」と伝える手段のひとつとして、キャラクターを持つということが成り立っていたような気がします。
こうやって原画を見ると、ミッフィーの生みの親であるディック・ブルーナさんのように、キャラクターの線が均一なのがはっきりと見えますね。どうしたらこんな線が描けるようになるんだろうか。
懐かしのキャラクター
ここからは、サンリオの人気キャラクターが勢ぞろい!
懐かしのあのキャラクターにも会えちゃうかも!
サンリオといえば、まずはハローキティ
そういえば最近ディアゴステティー二から復刻版キティグッズが出たんですよ。にくいシリーズ〜!
パティ&ジミー
タキシードサム
ゴロピカドン
懐かしすぎる…ゴロピカドン!実はボツになりかけていたキャラクターで、ファンからの要望で登場できたんだとか。ドリフの雷様、思い出しちゃうな。
ポチャッコ
おおお、、、懐かしい!表情を全く変えないところがなんだかクールで大人っぽい印象を持っていました。
マイメロディ
ラブリーの代表格。淡いピンクのマイメロちゃんと真っ赤なマイメロちゃん、どっちが好きですか?わたしは真っ赤なほう。
三角定規、もう使う機会はないけれど欲しい…!
ハンギョドン
ちょっと、懐かしすぎて感情高ぶっちゃいません…?
ハンギョドン好きな子って、個性的なイメージがあったのですがどうでしょう。
子どもの頃は可愛さに気づけなかったけど、今見るとかわいいよ…!
マロンクリーム
ラブリーの代名詞、マロンクリーム。
「OMACHIKANE!」っていう表記がもう〜!
こんなキャラもいましたよ
うっすらと記憶の片隅にいるキャラクターたち。あれもこれもサンリオ出身だったのか。
「八千代チャーマー」という渋いネーミングが気になります。
この子たちも懐かしい…!るるる学園、大好きだったな〜。こんな風にはしゃげる仲間がいなかったからなのかもしれない。
え!「けろけろけろっぴ」と「おさるのもんきち」、こんなところにまとめられちゃってるの?結構人気だったよね?
キキララ
気を取り直して、キキララちゃん。なんだかんだ、キキララグッズがいちばん集めていたかもしれない。右の真ん中にあるノート、確かアドレス帳だったような…?その上のグラス、配色がレアな気がする。ほしいです。
サンリオのオフィシャルショップといえば
〈サンリオギフトゲート〉でよく買い物したなぁ。
どんな風に商品ができるのか、その過程を追った展示も。
冒頭でもふれましたが、お店で買った時にもらえるオマケの展示も!懐かしい!
先日、20年ぶりくらいにお店で買い物したら、ランダムではなく好きなものを選ぶシステムに変わっていました。これ、ガチャガチャで復刻版売ってくれたら危険だな。
サンリオはグッズを販売する売り場にも力を注ぎ、世界観を作り出しました。
銀座にもまるで遊園地のようなショップがあったんだとか。
なんだか、この店、うっすらと記憶にあるような。今度実家でアルバム見てみよう。
こんなかわいい、いちごのお家も!
これは見に行きたかったな…!
忘れられない、いちご新聞
サンリオといえば〈いちご新聞〉。
子どもの頃はよく買ってもらっていました。
当時の内容はよく覚えていないけれど、いちごの王さまのメッセージはいつも楽しみにしていたなぁ。
取材をしていたら、偶然キティちゃんに遭遇
ここで!なんとキティちゃんが挨拶に来てくれました。
こういうときに「こちらにも目線ください」的なこと言えずにモジモジして、マスコミの人に押されがちなのですが、今回は人も少なかったためか、キティちゃんがそれぞれに気遣って目線とポーズをくれた!!
レディーガガ着用のキティドレスも
ここからは世界に羽ばたくキティーちゃんの紹介。キティ史上初のグッズの展示も。
あのレディーガガが着た、キティちゃんドレスも再現展示しています。
インパクトがすごいですね。
90年代の女子高生の中で一躍ブームになったパールっぽい素材のキティちゃん。
ギャルの同級生がみんな持ってたなぁ。今ほど物が安く買える時代じゃなかったというのもあるのか、ボロボロになるまで使い倒してた人が多かったような。
サンリオが「かわいい」を発信し続ける理由
ボリュームたっぷりの展示でしたが、エピローグのテキストはぜひとも読んでいただきたく。
サンリオがなぜ、かわいいキャラクターを作り続けるか、その根幹となるものをご存知でしょうか。
それは、「いちご新聞」にその片鱗が現れているように、世界中が平和になってほしいという願いが込められています。
思い返すと「いちご新聞」には、ときたま世界の紛争について書かれたページがありました。
当時は子ども心に「なんで暗い話を載せるんだろう」と悲しい気持ちになったのですが、それには大事なメッセージが込められていたんですね。
かわいい、と思う気持ちは人と人を繋げて仲間になれる可能性を秘めている。それは、住む国が違ったり性別や年齢を超越した共感が結ぶ絆なのです。
そんな風に思いを馳せながら、展示は終了。
東京シティビューの絶景を眺めながら、ゆっくりとグッズ売り場へ向かいましょう。
〈サンリオ展〉のかわいい限定グッズもずらり!
気になるグッズコーナーは、サンリオ展限定アイテムが盛りだくさん!
いちごの王さまのキーホルダー、買いそびれたので近々また行きたい…!
マットな質感の缶には金平糖が。
サンリオ展限定のキティちゃんぬいぐるみも。
グッズコーナーまで盛りだくさん!見どころたっぷりでお届けしましたが、まだまだ見るべきものはたくさんあるので、ぜひ六本木へ。
東京会場へ来られない方もご安心を。今後、新潟、福岡、宮崎など巡回予定とのこと!
〈サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史〉開催概要
開催期間:2021年9月17日(金)~2022年1月10日(月・祝)
場所:東京シティビュー
公式サイト:https://sanriocharactermuseum.com
〈ぐりとぐら〉の世界へ迷い込む
みんなが「ぐりとぐら」になれる!絵本をまるごと体感できる「ぐりとぐら しあわせの本」展へ