高円寺はいつもごみごみした商店街をサッと通り、新高円寺にある行きつけの美容院へ行くか、はたまた中野方面へ歩き、「座・高円寺」へお笑いライブを見に行くか、くらいの関係だった。
でも実は商店街よりも、少し外れた裏通りにはおもしろい店がたくさんある。
上品なマダムがひとりで店に立つ〈ネルケン〉やその近くの〈デイズ〉という文具店、カレーなら〈ネグラ〉と、足を運ぶたびにまわりきれないほど好きな店が増えてきた。
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最高気温35度。かんかん照りの中でたどり着いたのは、ここだけ時が止まったかのような町中華。風にそよぐ白地に赤い文字の暖簾が店へ誘う。
今日は高円寺の町中華〈七面鳥〉へ。
高円寺の町中華〈七面鳥〉でオムライスを 店舗外観
JR高円寺駅南口から大通りをまっすぐ。ローソンの角を左へ曲がり、しばらく歩くと右手に見えてきます。駅からだいたい5分ほど。
昭和34年創業ということで、暖簾の日焼け具合に味が出ています。
高円寺の町中華〈七面鳥〉でオムライスを 店内
テーブル席が3,4つほど。店内の中央はコの字型のカウンターです。壁のオーバル型ミラーが唯一フェミニンな要素。
年季の入った壁には、長友選手を始め、サッカー選手のサインがたくさん!(撮り忘れた)
昔、トラジロウという看板猫がいたそうで、本の表紙にもなったみたい。
奥には厨房があって、作っている後ろ姿が見えるがいい。この時期は換気しながら冷房つけているため、涼しいけど結構暑くて、厨房で料理している方々はどれだけ暑いだろうか…と思いました。
高円寺の町中華〈七面鳥〉でオムライスを メニュー
〈七面鳥〉の価格、どれもリーズナブル…!ラーメン450円だなんて。
定食メニューもありますよー。
幅広いメニューがあるなか、実は人気なのがオムライス。
まるっと横長のチキンライスにかぶせてある黄色のたまごはとろっとろ。みじん切りの玉ねぎと鶏肉が入ったチキンライスは懐かしい味わい。サラダにお新香、スープがついて650円だなんて…!
ちなみにオムレツライスという、ごはんと別々のメニューもあるみたい。
それにしても、なぜ町中華にオムライス?って思いますよね。そもそも町中華は、その土地で暮らす人のニーズに応えながら発展した日本ならではの食文化。お客さんの要望によってジャンル問わずメニューを増やしていった経緯があるそうで。
〈七面鳥〉のオムライスが生まれた理由はわからないけど、きっとそうなんじゃないかな。と、下関マグロさんの「夕陽に赤い町中華」を読んで思いました。
お店の方も優しく迎えてくれて、出る頃には心が温かくなることまちがいなし。ごちそうさまでした!
高円寺の町中華〈七面鳥〉でオムライスを 店舗情報
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