「その街のペペロンチーノを食べることにしてるので。」
いつかペペロンチーノ専門店を出すのが夢だという、お笑い芸人ザ・ギース尾関さんは、noteでペペロンチーノ愛を綴っています。
都内を中心に、ペペロンチーノを食べ歩く尾関さんのnoteの中で、浅草にある老舗イタリアン〈フォカッチャ〉が紹介されていたのを見て、「浅草にこんな店あったのか!」と、尾関さんのペペロンチーノに対するストイックさに驚きました。
「どうやって見つけたんですか?」と聞くと、冒頭の答えが返ってきて、初っ端から笑いが止まりませんでした…!ギースのコントで見られるようなワードセンスがインタビューでも炸裂されるなんて…!
前回から始まった新企画〈あの人の好きな店〉、たくさんの方から大きな反響と、嬉しい感想をいただきました。ありがとうございます!
前回の記事:キングオブコントで優勝したら貸切にしたいほど好きな店⁈ー〈あの人の好きな店〉vol.01 ザ・ギースさん(前編)
前回と同じくらいの濃さで、後編は尾関さんの好きな店をご紹介します!
途中、いろんなところに話が脱線しますが、トークライブなどで見られる2人の掛け合いがすごくおもしろかったので、ほぼそのまま載せることにしました。
では、後編をどうぞ!
新宿の行きつけは、肉あんかけチャーハン!
——尾関さんの好きな店を3つほど教えていただけますか?
尾関:新宿の西口にある、〈肉あんかけチャーハン炒王(チャオ)〉です。
チャーハンがすごく好きで、ここでモリモリ食います。人気の店で、いつもすごく混んでるんですけど。
〈炒王〉のメインメニューは、肉まみれの餡がかかってるチャーハン。炒飯専門店自体があまりないので、貴重な店ですね。麻婆チャーハンも美味いんです。
——チャーハンが見えないくらい、あんかけがかかってるんですね。
尾関:そうなんですよ、パラパラ系のチャーハンに、餡がたっぷり。僕は「チャーハンはパラパラ派」というわけではないんですけど、やっぱりこう、餡にうまく絡んでるのが………(しみじみと)美味いっすねぇ…。
高佐:かみしめたなぁ(笑)
尾関:めちゃくちゃ腹が減っているときにおすすめです。特に男の人は絶対好きですね。
カメラマン・ニシムラ:あんかけチャーハンってめずらしくないですか?
尾関:そうですね、あんまり食べないし。「チャーハンの上にあんかけ?」って思うんだけど、食べてみると美味い。僕も初めは、特別好きというわけではなくて。ここのは、「美味いんだ、あんかけチャーハンって」っていう、発見がある店でしたね。
ニンニクまみれのメニューに溺れる尾関さん
—-2つめのおすすめを教えてください。
尾関:神泉にある、〈ガーリックガーリック〉がおすすめです!
—-(店名のインパクトの強さに一同爆笑)
尾関:とにかくニンニク!ニンニク爆発!みたいな。ほんとに、ニンニクしかない(笑)。青森の美味しい田子町産のニンニクを使っていて、全部ニンニクまみれのメニューなんです。
尾関:ニンニクを丸ごと揚げたメニューから、みじん切りのニンニクをフランスパンにのせたガーリックトーストがね、めちゃくちゃ美味いのよ。
高佐:あぁ~、それは美味しそう!
尾関:ニンニクなんて、絶対美味いじゃない?ただみんな、その後のニオイとか考えて保身に走るからなかなか行けないんじゃない?
高佐:いやいや、保身じゃないのよ。エチケットだから(笑)
尾関:いや、保身なんだよ。そういう人間はね、弱いから(笑)。ここはね、強い人しか行けない。強き者が行ける店(笑)。
(メニューを思い出しながら、噛み締めつつ)これがね~、めっちゃくちゃ美味いんです。一番美味いのは、ペペロンチーノ。
—-やっぱりペペロンチーノが出てくるんですね。
尾関:〈ガーリックガーリック〉の「超ペペロンチーノ」は、みじん切りの揚げたニンニクに、ガーリックチップ、
—-美味しそう!でも、においは気にならないんでしょうか…?
尾関:青森県田子町産の特別なニンニクを使っているからなのか、におわないんです。いいニンニクはにおわないし、食べても甘かったりホクホクしてて。あれはね~、食べたらめちゃくちゃ元気になる!店もおしゃれなんですよ。
——ニンニクまみれのメニュー、挑戦してみたいですね。さっきの肉あんかけチャーハンに続き、ガーリックと。尾関さんはガッツリ系ごはんがお好きですか?
尾関:繊細なメニューはそんなに、ってわけじゃないですよ(笑)。すみませんね、チャーハンとかがっつり系で(笑)。繊細なのも好きなんですけど、やっぱり思い出に残るのは、殴られたような衝撃があるメニューですよね。
尾関:〈ガーリックガーリック〉は、店の上階にポールダンス教室があって。上でポールダンスをしてる女性を見ながら店に入っていけるという、わりと珍しいタイプの店で。外からすごい見えるようにしてるんだよ、きっと宣伝もかねて。ポールダンスしてる女性も見える、そういうのが好きな人はおトクじゃないですか。
——確かに、ちょっとおトクな感じしますね。見てみたいかも。
尾関:そうなんですよ!あんまり見る機会ないですからね。
高佐:でも、だいぶ限られちゃうね。ニンニク好きでポールダンスを見るのが好きな人って(笑)
尾関:お土産にガーリックポテトチップスも売ってて。持ち帰りでしか買えない、ガーリックパウダーまみれのポテトチップスで。それも美味しいんですよ…!
——(メニューを見て)ニンニクジャムも気になりますね。
高佐:ニンニクジャムがバニラアイスにのってるの?
尾関:店員さんにそれもおすすめされたの。「こう見えますけど、全然ニンニクの感じがなくて新しい発見ですよ」って。でも頼まなくって。
高佐:いやもう、それは美味しいんじゃないの?
尾関:「そんな風に言われても…」って感じじゃない?ハマらない可能性だってあるし、リスキーよ?
高佐:えぇ、熱弁するくらいハマってるのに?難しい人だなぁ。でも、他のはぜんぶ美味しいんでしょ?
尾関:もちろんおいしい!ただ、ニンニクジャムはリスキー。なんとなくわかるじゃん、これは。「せっかく食べたから」っていう気持ちから「ああ、美味しいかも…?」みたいに感じそうで。そういう意味でも、いろんな冒険のできる店です(笑)
ドトール愛がほとばしる!尾関さんが気づいたドトールの秘密とは?
—-3つめのおすすめはどこですか?
尾関:あの……これ、言っていいのかどうか悩んでるんですけど。
—-もしマズい話だったらカットするので、全然大丈夫ですよ!
尾関:いや~、いろんなおしゃれな店とかあるんですけど、結局、僕はドトールがすごく好きで。
高佐:それ、ホントか?さっきの閉店してたから思いつきで言ってるんじゃないの?
——(実は一番初めにお聞きした店がすでに閉店していました…!)
尾関:いや、俺ドトールで働いてたからさ。働いてたからこそ分かるんですけど、昔から美味しいメニューは残るんですよね。働いてたのは20年くらい前なので。
ちゃんと美味いメニューは今でも残ってて、そうじゃないメニューは変わっていくんですよ。ドトールのスイーツと言えば、なんだかんだミルクレープって美味しいじゃないですか。高佐はあんまり食べないかもしれないけど。
尾関:実は、ミルクレープもマイナーチェンジしてるんですよ。ミルクレープは、パサパサしたおしり(後ろ)の部分が弱点で。
だけどその部分が、10年くらい前からハチミツが塗られてだんだんツヤツヤしてきたんですよ!ミルクレープを最後まで美味しく食べられるようにって改良されていて。そういうね、おいしい秘密があったり。
尾関さんがこの世で一番好きなソースとは
尾関:あと、ドトールのレタスドッグに使われているソースが「ムータルトファーム」っていうんです。僕、あれがこの世で一番好きなソースなんですよ。
—-「ムータルトファーム」!初めて聞きました。
高佐:えっ、マスタードじゃないの?
尾関:あれはマスタードじゃない。あのソースが好きすぎて、働いているときにムータルトファームかけまくってたんだよ。
高佐:ドトールのまかないは何が出るの?
尾関:レタスドッグが安く食べられる。けっきょく、レタスドッグがいちばん美味いからさ。…あのソースはね、どこにもないソースなんですよ。
高佐:そのソースの名前、知ってる人あんまりいないよね?
尾関:いないと思うよ、働いている人以外。
高佐:俺が今度ドトールへ行ったときに「あ、もう少しムータルトファームかけて」って言ったらどうなる?
尾関:ダメって言われると思う!かけるソースの量って決まってるから。
高佐:ふつうのお客さんが「ムータルトファーム」って言ってきたらどうする?
尾関:そう思って、俺も何回か言ってやろうと思ったんだけど、それはちょっと職権乱用っていうかさ…
高佐:職権乱用?それ、意味合ってる(笑)?
尾関:もともとバイトしてたからさ、偉そうに「ムータルトファーム」って言ってくるお客さんがいたらイヤだろうなって想像できるわけ。とにかく、レタスドックのムータルトファームをなめるだけでも実は美味しいっていう。
もちろんおしゃれなお店もいいんですけどね、結局ドトールのレタスドッグとミルクレープがおいしいってことをみんなに伝えたくて。
高佐:(食い気味に)わかってるよ!みんな美味しいって思ってるよ!
尾関:いやいやいや、分かって!ミルクレープを最近食べてない人、多いと思う。一周して最近食べてない人。
高佐:いやー、ケーキ自体もほんとになにかあったときは頼むくらいだからな。
尾関:ほら、そうでしょ。ほら。
高佐:かぼちゃのタルトとか食べたりしてたんだけど。
尾関:ほら、ほら。ミルクレープ食べてないでしょ?
尾関:(急にこちらに向かって)最近、ドトールでミルクレープ食べました?
—-ドトールでは食べてないですね…。
尾関:ですよね!!
カメラマン・ニシムラ:(突然食い気味に)僕はドトール行ったら絶対ミルクレープ食べます!!
—-(一同爆笑)
尾関:今のミルクレープ、うまくないですか!?
ニシムラ:めちゃくちゃ美味いんですよ、今のミルクレープ。
尾関:今やいろんなところでミルクレープ出てますけど、ドトールのがいちばん美味いんすよね。
ニシムラ:ミルクレープに、最初にフォークを入れた時の「トトトトッ」って切れるのがいい!!
尾関:(大爆笑)……俺より思いが強い人がいた(笑)!あのフォークのね、触感がね(笑)
尾関:コンビニでも似たようなのは売ってますけど、ドトールのあの感じはあんまりないんですよね。
—-たしかに、コンビニで買ったミルクレープの端はパサついてた気がします…。
高佐:そうかぁ。おしりにはちみつなかったですか?
—-多分、なかったと思います。
尾関:ドトールのミルクレープは、全部、先から端まで計算され尽くされている。
高佐:まあな、今でも残ってるということは企業努力してるんだろうな。
尾関:ほんとにね、昔よりも美味しくなってるし。今じゃ当たり前すぎて言われなくなってるけど。
高佐:そうね(笑)
尾関:今言うと、「あ、そういえば」って言われるパターンよ。
高佐:まあ、みんな知ってるけどな。ドトールのミルクレープがおいしいって。
尾関:ね?みんな知ってるけど、改めて言うほどのことでもないって思ってるでしょ。違うの、今こそ言うべきなの。
まぁ、これ、あくまで僕の目線で「改善されてる」と思っただけですけど。
高佐:尾関とドトール行って、ミルクレープ頼んでるの見たことないけどな。
尾関:ミルクレープは、ひとりで楽しむときに頼むから。ネタ合わせの時なんて食べないよ、ひとりでゆっくり食べるときに頼むから。ドトールはコーヒーも美味しいし、コスパもいちばんいいっていう。
高佐:僕は喫煙者なので、だいたいドトールには喫煙所があるのがうれしいですね。ドトールの偉い人が喫煙者なんじゃないかと思ってるんだけど。
尾関:鳥羽社長が?(過去の社長が「鳥羽社長」だったそうです。)
高佐:鳥羽社長っていうの?(爆笑)
尾関:もう引退してるけど、多分。
高佐:社長の名前、みんな知ってて当たり前みたいに言うけど。
尾関:当たり前だよ、俺の上司だった人だからね。
高佐:そうは言ってもバイトでしょ?
尾関:バイトだけど、思いはあったから。
高佐:ほんと?バイトの鏡じゃん(笑)
尾関:珈琲豆もちゃんと売ってたし。そこで奥さんと出会って結婚したし。
高佐:そうだね。
尾関:そういうのもあったんで、家族ぐるみでドトールが超好きなんです!
高佐:家族で行ったりもするんだ?
尾関:するする!ドトール芸人やってほしいんだよね~。
—-〈アメトーーク!〉でドトール芸人の尾関さんが見られたらいいですね!
ザ・ギースは喫茶店に例えるとドトール芸人?
尾関:あと、我々ギースも、お笑い芸人で喫茶店に例えるとドトールだと思うんですよね。
—-(そうかな…?)
高佐:いやいやいやいや、おこがましい!!
尾関:じゃあどこだよ!ベローチェ?
高佐:ちがーーーーーう!おこがましいよ!(手をぶんぶん振りながら完全否定する高佐さん)
尾関:ほんと安いぞ、ドトールはコーヒー190円とかだぞ?
高佐:ギースはもっとなんかさ、個人でやってるような…
尾関:いや失礼だろ、それは逆にいいだろ。
高佐:個人経営で、ちょっと高い喫茶店みたいな…。
尾関:いや、それはいいんですよ。ドトールなんです。スタバではない。タリーズでもない。ドトールなんですよ。高佐は全然ピンときてないようですけど、ギースはドトールです。
高佐:知名度的にさ。
尾関:ピンとは来てない?
高佐:そうだね。
尾関:そういう気持ちがあるということで、(こちらに)お預けします。
—-わかりました(笑)。
ギースがネタ作りに励む喫茶店は?
——お二人でいつも行く店ってありますか?
高佐:ドトールとかだよね。
尾関:ネタ合わせとか、考える時に行きますね。
高佐:いつも行くところってあったかな?
尾関:サンマルクだよ、サンマルク。ベローチェとサンマルク。
高佐:そんなお洒落なところってないよね。
尾関:お洒落なところで浮かばないよね。行ったことないからデータはないですけど(笑)。
尾関さんが好きな、個人店ならではの楽しみとは
—-尾関さんはどういう店に惹かれますか?
尾関:さっきはチェーン店ばっかり紹介しちゃいましたけど、超絶個人経営の店、特に定食屋が好きなんですよ。大戸屋も好きですけど、ああいうところにないおかずがあったりするじゃないですか。
その店ならではの勝手な味付けしたメニューがあったりして。知らないおかずがついてたり、ごはんおかわりできたり。若い人みたいなこと言って申し訳ないですけど(笑)
高佐:ガーリックガーリックもだし、学生みたいだよ(笑)。
尾関:とてもじゃないけど、二人の子供がいる人のコメントじゃない(笑)。でも、チェーン店じゃ食べられないようなメニューがある店が好き。
高佐:いいよね、そういうの。
—-ちなみに、具体的にこういう店がいいなっていうのあります?
尾関:江古田にある〈まほうつかいのでし〉っていうスパゲッティ屋があるんですけど。昔からそこの近くの音大の人が来るような店で、スパゲッティの種類がめちゃくちゃあって。
高佐:ショートパスタとかもあったり?
尾関:いやいや、そういうおしゃれなのじゃない。種類がたくさんある。
高佐:ああ、そういうミートソースだったり、ペペロンチーノだったり。
尾関:そう、学生が来て、おいしくモリモリ食べて帰るみたいな。
高佐:やっぱり学生じゃん(笑)!
尾関:まほうつかいのでしは、店の雰囲気もいいんだよな。店を自分で作って学生に愛される、みたいな。
—-尾関さんのペペロンチーノnoteにも〈まほうつかいのでし〉が登場しましたね。
気づけば声に出して「うまいな」と言っちゃうほど美味しいラーメン屋さんとは
—-店で体験した忘れられないエピソードってありますか?お二人のトーク配信を見ていると、尾関さんはちょっと珍しい方と出会っている気がするのですが…
高佐:引き寄せるなにかがあるのかもしれないですね。
尾関:ラーメン食べて「美味しいなぁ」って、かみしめるように言いながら食べるおじさんに遭遇したんですけど、あの光景は良かったですね。
僕もほぼ毎週行くほど好きな店で。こないだは友達が食べる直前の僕を撮ってくれたんですよ。
そしたら、僕自身が「美味しいなぁ」ってかみしめてるおじさんと同じ顔してたんです(笑)
(写真を見せて)もう、この表情で…。
高佐:美味しそうな顔してるなぁ(笑)
尾関:ほんとに美味しそうに食べてる顔になってて。結局、あのおじさんと一緒だったんだなって。
高佐:でも、声に出して「美味しいな」とは言ってないでしょ?
尾関:言ってたと思う。
高佐:言ってんのかい(笑)
尾関:「美味しいなぁ」ってマジで言ってたと思う。
—-思わず言葉に出ちゃうほど、美味しいんですね。どこの店ですか?
尾関:野田市にある〈神道家(しんどうや)〉というラーメン屋で。柏にある人気の〈王道家〉というラーメン屋の系列店です。
高佐:何系のラーメン?
尾関:横浜家系ラーメンの店。
—-ガッツリ系ですね。
高佐:尾関はそういうのが好きなんだね(笑)。でもここ、いいね。美味そうだなー。
尾関:そう、食べた人みんな「美味しいなぁ」って声に出しちゃうくらい美味しい。
—-食べてみたいですねぇ。
高佐:これは食べたくなってきた!
今はないけれど、お気に入りの店は
—-閉店してしまったけど忘れらない店はありますか?
尾関:中野の〈セルフキッチン〉っていう、自分で作る店があったんです。(高佐さんに向かって)あそこ閉店しちゃったね。
高佐:あ、閉店したのか!
尾関:けっこう前に。あそこも好きだったな。〈セルフキッチン〉は、自分で食材を持っていって、好き勝手にごはんが作れる店で。
高佐:食材もある程度は置いてあるんだよね。
尾関:仲間と行って、「俺作るよ」って作り合えるのがよかったんですよ。
高佐:ウッド調の内装で、キャンプ的な雰囲気もあってね。
尾関:自分で作るからか、どれも安いんです。ビールも1杯200円くらいで。すごく楽しかったんですよね~。そこが閉店しちゃって悲しかったなぁ。
—-自分が作ったものじゃない、だれかの家庭料理が食べたい時ってありますもんね。
尾関:そうなんですよ。みんなで作るだけでも盛り上がるじゃないですか。
尾関さんから逆質問!
インタビューを終えようとした瞬間、尾関さんからこちらへ質問をいただきました!
尾関:あの!この辺でおすすめな店ってありますか?1軒だけ教えてもらえたら…。
—-浅草にある〈銀座ブラジル〉という喫茶店があって。そこのカツサンドが美味しいんです。店のことが好きすぎて、下町のお店を紹介するZINEを作ったほどで。よかったら見てください。
尾関:うわ、うまそう!超うまそう!にんじんの形もいいですね~。
高佐:けっこう昔からやってるお店なんですね。カツサンド美味しそう!
尾関:他のメニューも美味しそう!
高佐:これは美味しそうだね、カツサンド。
尾関:ぜったいうまいですよね、これね。
高佐:浅草、たまに東洋館に行くから、今度行ってみようかな。
——ぜひぜひ!行ってみてください。東洋館の近くにあるので。
——ちなみに、浅草で好きな店ってありますか?
高佐:浅草でやった30日間公演の時はたくさん行きましたね。ヨシカミも行きましたし。
尾関:確かにたくさん行ったね。浅草だとヨシカミとか、昔ながらの美味い店ありますよね。
高佐:ちょっと高いけどね。ステーキハウスとか入ったな~。
(※編集注:ギース&ラブレターズの2組で2014年6月に浅草で30日間日替わり興行「浅草のニュー喜劇人」を開催されました。)
——たくさん質問に答えていただきありがとうございました!
つかみどころのなさと探究心と。
ザ・ギースのコントに出会ったのは、前述した浅草でのライブ。
そこからジワジワと沼に落ちて今があるのですが、ファンになった初期に出版された、尾関さんのエッセイ〈芸人と娘〉がすごくあったかくてほのぼのとした笑いを生む本で。
個人的な話ですが、その頃は特に体調が悪く気分が沈んでいたので、この本に随分と助けられたのを覚えています。(もちろん単独ライブにも!)
そんなわけで、尾関さんは「素敵なパパ!」という印象が強くて、その後どんどん知ることになる数々のエピソードとのギャップが激しく、そのつかみどころのなさが尾関さんの魅力であり、いろんな意味でなんだかホッとさせられました。
舞台映えする190cmの高身長と、深みのある渋くて甘い声をいかしたキャラクター映えするコントの魅力は、尾関さん無くしては語れません。(ゴッドタン・ネタギリッシュナイトで優勝した「SLクラブ」の女王や、「エレベーターピッチ」の大企業の社長などなど。)
その背景にはきっと、インタビューで垣間見られたようなドトール雑学的な知識や、様々なジャンルから小さなネタを収集するストイックな探究心があるからこそ、ギースのコントや尾関さんのおもしろさの魅力のひとつになっている気がしてなりません。影での努力をあまり、というか、ほとんど見せないザ・ギースの格好良さよ…!
ザ・ギース尾関さんの今後の活動
こちらが想定した以上に、たくさんの店情報やエピソードを教えてくださった尾関さん。
言葉のチョイスがおもしろくて、インタビューの書き起こしを何度も中断するくらい笑ってしまいました。きっとこの記事を読んでくださった方はドトールへ行くたび「ムータルトファーム!」って唱えてしまうはず(笑)。
広島カープが大好きで、カープ芸人として、広島ホームテレビ〈カープ道〉への出演や野球選手のトークライブのMCなどでも活躍する尾関さん。野球選手の細かな情報をちりばめた〈J SPORTS〉での連載コラムもぜひチェックを。
作家・せきしろさんと配信されている〈諸説入り乱れラジオ / オフィス石川Youtubeチャンネル〉で披露されている、尾関さんのマニアック知識もぜひ観ていただきたいです!
ご感想お待ちしております!
ということで、〈あの人の好きな店〉ザ・ギース編、楽しんでいただけましたでしょうか?後半ではお二人の掛け合いがおもしろくて、その雰囲気をそのまま伝えられるようお届けしました。
もしよろしければぜひ、SNSでの拡散やご感想をいただけると今後の企画や活動の励みになりますので、お待ちしております!
「こんな個人が運営するサイトにご登場いただけるのか…?」と、ビビりながらオファーしたところ、快諾してくださったASH&Dとザ・ギースさん、本当にありがとうございました!
いつかまたお二人に、ギースのあれこれについてインタビューしてみたいな、と思っております。
でもその前に、今年も単独ライブが観られたらいいですね。今後のご活躍も楽しみにしております!
ザ・ギース公式サイト
ザ・ギース公式YouTubeチャンネル
企画・編集・執筆:チヒロ @kamometomachi (かもめと街)
写真:ニシムラタクヤ @takcahso (NO.26)
関連記事:〈あの人の好きな店〉ザ ・ギース前編は高佐さんの好きな店!
前回の記事:キングオブコントで優勝したら貸切にしたいほど好きな店⁈ー〈あの人の好きな店〉vol.01 ザ・ギースさん(前編)