知識として知っていることと、実体験をもとに知ったことには雲泥の差がある。
当たり前だけれど、妙にしみじみと実感したのはお茶を淹れたときのこと。
湯の温度によって、熱ければ渋い味になるし沸点よりも低い温度ならまろやかな味わいに、より甘みが感じられる煎茶になると本で読んだのは去年の夏。
何も考えずに熱湯で淹れた煎茶を飲んで、「煎茶は渋くて苦手だな」と思っていた自分に、いまではツッコミを入れたくなる。
去年手に入れた温度を調節できるケトルのおかげで、わざわざ湯冷ましせずとも湯温が調節できるようになった。
そんな風に丁寧に淹れた煎茶には、どんな和菓子が合うだろうか。
ふとSNSを見ると、何年も前から食べてみたかった美しい和菓子を見つけた。
偶然買えた、待ち焦がれた干菓子といつもより少しだけ穏やかな気持ちで淹れたお茶で、つかの間の休憩を。
〈御菓子丸 おかしまる 〉の美しい和菓子をお取り寄せ。「鉱物の実」
京都にある美しい和菓子屋、〈御菓子丸〉がオンラインショップを開設しました。
〈御菓子丸〉の「鉱物の実」は6個入りで1080円。正方形のクリアボックスに入って、宅急便コンパクトで届きました。
到着日からだいたい10日間くらいの賞味期限のものが届きました。
薄紙で包まれているので、なんとなく破けないように心を鎮めたのち、そっと開封します。あまりに美しくて開けたくない…
〈御菓子丸〉の「鉱物の実」で午前の休憩を
まるで細い枝に果実がなるような、さくらんぼのようなフォルムの「鉱物の実」。
角ばった形は、化石になった果実をイメージされているようです。（参考：鉱物の実 / 御菓子丸）
お砂糖の薄い膜でおおわれた「鉱物の実」をいただくと、口の中でぱりっと膜がくずれ、少し弾力のある透明な寒天が出てきます。よく見ると、黄色い花びらを散らしたかのような美しさ。
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花びらの正体は、檸檬の皮でした。
ひかえめな甘さにさわやかな檸檬の風味で、ホッと一息入れたい時間にうってつけの和菓子。去年の夏からよく飲んでいる、〈すすむ屋茶店〉の煎茶と合わせて。
唯一持っている急須は、イイホシユミコさんのもの。
ちなみに温度が調節できるケトルは、ビタントニオがおすすめ。マットなブラックとスタイリッシュなフォルムがいい。1℃単位で温度調節ができるので、お茶以外にも珈琲などでも好みの温度に合わせられます。
〈御菓子丸〉が通販を開始！〈鉱物の実〉を購入するには
京都にある〈御菓子丸〉の実店舗は月に数回のオープン、東京では丸の内の〈一保堂茶舗 東京丸の内店〉でお茶と一緒に楽しめる日があるとのこと。
が、以前〈一保堂茶舗〉へ行ったときはあいにくタイミングが合わず、2018年の出版記念イベントが銀座の森岡書店で開催された際に、大雨の中買いに行ったものの、出だしが遅れて惨敗。
ほんとに全然買えない…！のですが、ようやくタイミングが訪れたようです。おそらく初回販売時に偶然買えたのは、本当にラッキーでした。
2020年5月現在は、毎週金曜15時からオンラインストアで販売開始とのこと。最新の情報は〈御菓子丸〉の公式Instagramへどうぞ。
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